【医師監修】自力で痩せられないなら★エステや医療も候補に
食事制限が辛くて続かない、運動も思うように続けられない……というときは、プロの手を借りるのも1つの手です。もちろん、食事の管理は継続が必要ですが、並行しながらプロの手を借りるとより確実な手ごたえを感じられることがあります。
例えば
- ●管理栄養士さんに食事指導をしてもらう
- ●エステサロンに頼る
- ●医療に頼る
など。
今回はエステや医療についてご紹介します。
エステサロンで使われる機器
痩身サロンで使われる機器には、以下のような種類があります。
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●もみほぐし
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●超音波
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●EMS
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●ラジオ波
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●脂肪冷却
もみほぐしはエステティシャンの手によるものもあれば、ローラーなどを使って行われるものもあります。血行やリンパの流れがよくなり、痩せやすい体を目指します。セルライトが気になる部分や全身の凝り固まった肩や腰なども改善が見込めます。
超音波を使った施術
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●キャビテーション
肌に機器を当て、超音波の振動で気泡を発生せて衝撃波を脂肪細胞に応用しながら痩身させていきます。
全身に広く浅く当てていきたい人に向いています。
表皮に近い部分のみしか届かないため、繰り返し通う必要があります。
セルライトの改善に向いた施術です。
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●ハイフ
特殊なレンズを使い、超音波で集めた光を照射し、熱で脂肪を破壊します。深部1点の脂肪を分解するため、腹部やヒップなど部分痩せに向いています。
ラジオ波を使った施術
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●ハイパーナイフ
皮下脂肪を効率的に温めて体温を上げることで体を引き締めていきます。表皮から2cmほど温めることができるので、冷え性の改善にもなります。
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●インディバ
より体の深部にラジオ波を当て、体の内側から温め、カロリー消費が効率よく行われ、代謝の良い身体を作ります。
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●コアヒート
ハイパーナイフは表皮から2cmに対し、コアヒートは10cmまで届き、外側から熱を加えるというよりも、体の深部から熱を発生させることができる機器です。
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●サーモシェイプ
インディバ同様、体の深部までラジオ波を当て、体を温め、カロリー消費効率を上げる機器です。
サーモシェイプの場合、運動した時と同等の効果を得ることができ、運動が苦手な人にお勧めです。
皮下脂肪や内臓脂肪にアプローチをします。
EMSを使った施術
EMSは「Electrical Muscle Stimulation」の略で、電気で筋肉に刺激を与えて活性化を促します。筋肉に直接アプローチするため、筋トレしたようのな状態になり、運動が苦手な人にお勧めです。顔の筋肉を鍛えてシワ、たるみにアプローチするなど、美容目的でも多く使われています。
筋肉を軽く鍛えることで代謝が上がり、痩せやすい身体づくりに導きます。軽くピリピリするのが特徴です。全身に使うことができます。
キャビテーションと組み合わせるサロンも多いです。
脂肪冷却を使った施術
脂肪を一定温度まで下げ、分解を促進させる機器です。冷却して破壊された脂肪細胞は1カ月ほどの期間をかけながら体外に排出されます。
すぐに実感することはできませんが、お手洗いの回数が増えたり、汗をかきやすくなったり体調に変化が表れてくるという特徴があります。
内臓脂肪よりも皮下脂肪に作用します。
医療痩身はどんな種類があるの?
医療痩身は、クリニックで医療行為として脂肪を減らしていくダイエットを指し、医療ダイエットやメディカルダイエットとも呼ばれています。より早く効果が得られることが特徴です。医療とは言え、保険がきかないため高額になってしまうこともあります。
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●ダイエット点滴
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●GLP-1注射
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●医療ハイフ
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●脂肪融解など各種注射
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●脂肪吸引
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●内服薬
などが挙げられます。
お勧めはオンラインクリニックのGLP-1
脂肪融解注射や脂肪吸引はリバウンドすることが多い施術です。ダイエットしていることを知られたくない、通うのも面倒という人にはオンラインクリニックのGLP-1治療がお勧めです。
近年、話題のGLP-1ダイエット。注射や内服薬で手軽に体重を減らせるとして注目されています。
GLP-1ダイエットは、もともと糖尿病治療薬として開発されたGLP-1受容体作動薬を、ダイエット目的で使用する方法です。
GLP-1は、小腸から分泌されるホルモンで、以下のような働きがあります。
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●血糖値を下げる
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●食欲を抑制する
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●胃の動きを遅らせる
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●満腹感を与える
これらの働きにより、自然と食事の量が減り、体重が減っていくという仕組みです。
GLP-1ダイエットは、短期間で効果が出やすいのが特徴です。
また、体脂肪率の減少や、内臓脂肪の減少、血糖値の改善などの効果も期待できます。
GLP-1ダイエットは比較的安全なダイエット方法ですが、薬なので副作用がでてしまうこともあります。必ず医師と相談しながら治療を進めましょう。
まとめ
1人でダイエットを頑張っていると、最初は順調に体重が減っていくのに停滞期が来てしまったり、投げ出したくなったりすることもあるでしょう。
そんな時は自分でも努力しつつエステや医療を頼るのも1つの選択肢です。
例えば少し先に同窓会があるから早く痩せたい!と思っても、食事だけ抜いた無理なダイエットでは体調を壊してしまいます。同窓会までの間だけでも早く効果のでやすいサロンや医療に頼るのはとても有効です。励ましてくれる人がいるだけで安心感も得られます。
最近では様々な機械が登場し、サロンによって色々な組み合わせでメニューを組んでいることでしょう。
同じ超音波やラジオ波でも、サロンと医療では出力に違いがあるため、医療の方が早いのは確かなのですが、コストもかかります。
◆覚えておいてほしいのは
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●セルライトケアなら→キャビテーション
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●新陳代謝を促すなら→ラジオ波
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●筋肉量を増やして代謝を上げるのは→EMS
より早く効果がほしければ「医療」です。
できるならば、医療も実際クリニックに足を運んだ方が医師から直接の指導がもらえるので良いのですが、最近は便利なオンラインクリニックも増えてきました。
自宅にいながらスマホ1つで診断を受け、オンライン決済、後日自宅に薬が送られてきます。
オンラインでできるダイエットはGLP-1という本来糖尿病の人に使っていた飲み薬か、自身で打つ注射です。臨床試験では、平均で体重の5〜10%の減量効果が報告されています。
副作用を起こす人もいるため、必ず医師の指示を守りましょう。
本記事の監修は
医学顧問 早川 宏司 先生
996年:日本形成外科学会認定専門医
1997年:大牟田市立病院形成外科部長
1999年:大阪白壁美容外科形成外科部長
2001年:矢永クリニック勤務
2003年:形成外科 白山クリニック開院 院長
日本形成外科、美容外科認定専門医
日本乳房オンコプラスティック学会認定医