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【医師監修】食べていないのに痩せない?太る原因とセルライト

よく、「食べていないのに痩せない」、「水だけしか飲んでいないのに太る」、「空気を吸うだけで太る」とおっしゃる方がいらっしゃいます。当然そんなわけはないのですが、何をしても痩せないと焦る気持ちもありますし、何かのせいにしていなければ気持ちの収まりがつかないというダイエット戦士は世の中にたくさんいらっしゃるでしょう。

やみくもに痩せようと無理な食事制限をしたり、断食をしたりしても根本的に太る原因を知っていないとダイエットのスタート地点に立てません。太る原因は人によっても違いますし、様々な要因があります。

今日は太る原因とセルライトについてご説明します。

食べすぎも食べな過ぎもNG

食べ過ぎてしまって太るのは消費したエネルギーに比べ摂取したエネルギーが多いと残ったエネルギーがどんどん体に蓄積され体脂肪となってしまうからです。

また、ダイエットのNG3Aと言われる、「脂っぽいもの」「甘いもの」「アルコール」はカロリーが多いのに栄養素があまりないので、太る要因となります。

食べるものの質や、規則正しい食事を見直す必要があります。

しかし、食べる量が自分の身長や体重量に対して少なすぎても逆に太る原因になってしまいます。

どうして食べていないのに太るの?

痩せたいからといって、あまりに食事の量を減らすと、必要な栄養素が足りず、血行不良など体に不調を起こし、代謝が悪い身体になり、脂肪が消費されずに体重が増えてしまいます。

また、体は飢餓状態に陥ると必要な栄養やエネルギーのもととなる脂肪を貯めこもうとするため、必要な排出がされずにどんどん脂肪となって蓄えられてしまいます。

断食や16時間ダイエットなどダイエット法は色々ありますが、食事をしない時間を長くするダイエット法はお勧めできません。ダイエット後のリバウンドが多いのもこのせいです。

過度な糖質制限も厳禁です。炭水化物は必須栄養素の1つです。糖質と糖分は別物だと思ってください。糖分は取らないに越したことはありませんが、例えばお米なら糖質の中でも食物繊維やミネラルも豊富です。確かに糖質の高い物はおいしいし、太りやすい食べ物です。しかし、今までより少し減らす「ロカボ」程度にとどめておきましょう。

他にも太る原因は?

ダイエットは食事が9割と言われますが、他にも運動不足、環境の変化によるストレス、ホルモンの乱れなどが挙げられます。

その他には1994年に発見された肥満遺伝子というものがありますが、太る原因は「環境7:遺伝3」と言われているので、遺伝だからと諦める必要はありません。

過度に運動する必要はありません。自分でできるストレッチや散歩からのスタートで十分です。大切なのは持続すること。女性は特にライフスタイルの変化(結婚や出産など)が多いので、ストレスで無茶食いしてしまわないよう気をつけましょう。

太っていても痩せていても気になるセルライト

セルライトと呼ばれる肥大した脂肪細胞に老廃物が結合して凝り固まりボコボコとした塊が気になる人もいるでしょう。

セルライトは太っていてることだけが要因ではなく、痩せている人にもできてしまうやっかいなものです。

大きな原因の1つは運動不足により、代謝が低下してしまい脂肪が燃焼されにくくなってしまうことです。また、ストレスやホルモンバランスの乱れ、むくみ体質の人も付きやすいことで知られています。

バランスの良い食事、ストレッチやマッサージ、湯船につかり体を温めたり、質の良い睡眠で予防することはできますが、一度ついてしまうと一筋縄ではいきません。

セルライトができてしまったら?

セルライトは自力で落とそうとしてもホームケアでは限りがあります。

小さなセルライトならぐりぐりと強い力でマッサージすることで地道につぶしていくことが可能ですが、かなり痛みを伴います。

フォームローラーを使ってゴリゴリと全身の体重を預ける気持ちで転がすのも有効ですが、こちらもセルライトがあればあるほど痛いです。

セルライトは美容サロンに頼るのが安心で近道です!

最後に

繰り返しになりますが、環境の変化やホルモンの乱れはストレスに繋がります。たとえ結婚、出産、就職など嬉しいイベントであっても、環境が変わることで人間はストレスや不安を感じます。ストレスと肥満には密接な関係にあることがわかっているので、湯船に浸かってゆっくりリラックスしたり、睡眠の質を高める努力をしたり、大きなストレスをため込みすぎないようにしましょう。睡眠の質が高いほどダイエットに効果的なこともわかっています。ぐっすり眠ると一晩で300カロリーも消費できるのです。ヨガを1時間やっても、消費カロリーが100程度ということを思えば、ずいぶん効率的なダイエット法ですよね。

代謝が低いとセルライトも発生してしまいます。これは痩せている人も太っている人も関係なく、たとえダイエットを頑張って痩せたとしてもセルライトだけは残ってしまいます。自力で消すことが難しいからです。

炭水化物、脂質、たんぱく質、ミネラル、ビタミンと言った人間に必要な5代栄養素をバランスよく、規則正しく食べることも大切です。

食べたものを記録して、カロリーや足りない栄養素を教えてくれるアプリもお勧めです。

 

本記事の監修は

医学顧問 早川 宏司 先生

996年:日本形成外科学会認定専門医
1997年:大牟田市立病院形成外科部長
1999年:大阪白壁美容外科形成外科部長
2001年:矢永クリニック勤務
2003年:形成外科 白山クリニック開院 院長

日本形成外科、美容外科認定専門医
日本乳房オンコプラスティック学会認定医

 

 

 

 

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