【医師監修】髪が薄くなってきた……どう対策する?
前回の記事では、薄毛や抜け毛の原因について解説しました。
薄毛や脱毛症には自分でできることから医療までたくさんの治療方法があります。
セルフケアに限界を感じたときにどうしたら良いのかご紹介します。
医療機関を受診する
AGA(FAGA)専用のクリニックを受診すると、その人にあった治療を提案してくれます。
- ●薬物療法
フィナステリドやデュタステリドなどの男性ホルモンの作用を抑える薬
ミノキシジルなどの毛髪の成長を促進する薬
- ●レーザー治療
低出力レーザーを頭皮に照射することで、毛髪の成長を促進する治療
- ●植毛治療
薄くなった部分に、他の部分から毛根を移植する治療
エステサロンでも
エステサロンでは、医師が常駐していない限り治療はできませんが、発毛の促進が期待できるマシンを置いているところがあります。
特に赤色LEDの照射は育毛効果があるとして注目されています。ただし、毛髪の「休止期」で頭皮に毛根が残っている場合に限ります。
赤色LEDは長い波長なので、頭皮の奥まで届き。毛乳頭細胞を活性化させ、発毛増殖因子の分泌を刺激します。週3回の照射で毛量が増えたという研究結果があります。
育毛剤と発毛剤の違い
様々なメーカーから育毛剤や発毛剤が販売されていますが、その違いをご存じでしょうか?読んで字のごとく育毛剤は頭皮の環境を整えて、今生えている毛を育てていくものです。
一方、発毛剤はドラッグストアでも購入できますが、医薬品扱いであり、発毛を促進する成分が入っています。多数の成分がある中で、現在「髪が生える成分」と厚生労働省に認められているものは「ミノキシジル」のみです。より効果を求めるなら、ミノキシジル配合の発毛剤を選びましょう。
セルフケアは怠らないで
どんなにセルフケアをしていても効果が感じられないと余計ストレスで脱毛が増してしまいます。そんな時はセルフケアをしつつ医療やエステサロンを頼るのが近道です。
人それぞれかけられる費用や時間に限りがあると思いますので、よく調べてから専門家に任せるようにしましょう。
それでも、規則正しい生活や、食生活、頭皮マッサージなど自分でできることは続けましょう。
※投薬治療は、未成年、妊娠の可能性のある人、妊娠・授乳中の方、高齢者、その他一定の疾患がある人には行えません。医師の指示を仰ぎましょう。
本記事の監修は
医学顧問 早川 宏司 先生
996年:日本形成外科学会認定専門医
1997年:大牟田市立病院形成外科部長
1999年:大阪白壁美容外科形成外科部長
2001年:矢永クリニック勤務
2003年:形成外科 白山クリニック開院 院長
日本形成外科、美容外科認定専門医
日本乳房オンコプラスティック学会認定医