【医師監修】原因はひとつじゃない!ニキビの傾向と対策
ニキビでお悩みの方は年代問わず多いかと思います。
ニキビの原因は1つではなく、外的要因、内的要因など人によって違います。
頬にできやすい人は、口の周りにできやすいひとなど、場所も様々です。
様々な原因を知っておくことで予防にも、対策にもなりますので、ご自身のニキビがどれに該当するのか、どう対処するか、どう予防するのか、参考にしてください。
ニキビのメカニズム
健康な肌は正常にターンオーバーを繰り返し、古い皮脂や角質は毛穴から汗と一緒に排出されます。
ターンオーバーが乱れると毛穴の角質が厚くなり、毛穴の出口がふさがってしまいます。皮脂を栄養源にしているアクネ菌が増殖して毛穴の中に皮脂がたまってしまうことでニキビとなります。
最初は「白ニキビ」→「黒ニキビ」炎症がひどくなると「赤ニキビ」膿をともなった「黄ニキビ」へと進みます。自己流で誤った処置をすると凹みや色素沈着などの跡が残ってしまうことがあります。
ターンオーバーが乱れる原因
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・睡眠不足
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・油や糖分が多い食生活
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・過度のストレス
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・ホルモンの乱れ
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・乾燥
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・便秘
などがあります。
中には胃腸が悪くてニキビになる人もいます。胃腸が悪くなる原因はストレスかもしれませんし、食生活が原因かもしれません。
睡眠不足でホルモンバランスが崩れることもありますし、複合的な原因かもしれません。思い当たる点はありますか?
ニキビを予防するには?
それでは、どのようにニキビを予防したらよいのでしょうか。
保湿
ニキビは脂性肌の方ができやすいと思われがちですが、乾燥が原因の大人のニキビには毎日のスキンケアで十分な保湿をすることがとても大切です。
思春期の頃のニキビは脂性肌よりの人ができる傾向にありますが、大人になってからできるニキビは乾燥が原因であることが多いからです。肌の水分量が少ないと、水分の蒸発を防ごうと皮脂が過剰に分泌され、ニキビができやすくなってしまうのです。朝晩のスキンケアでしっかり保湿をしてあげましょう。乳液やクリームのように油分が入っている化粧品を保湿に使ってよいのか迷うかもしれませんが、ひとつの指標として「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されているものを選ぶとよいでしょう。ニキビの元となる「コメド(ニキビの始まりである毛穴が詰まった状態、面ぽうとも呼ばれる)」ができにくいというテスト済みのものです。特に肌が乾燥しやすい冬は肌のバリア機能が崩れやすくなるため、ニキビができやすい状態になります。しかしながら、全ての人にニキビができないとは限らないので、その点はご留意ください。
ビタミンB群の摂取
特にビタミンB2とB6は皮脂の分泌量をコントロールしたり、皮膚や粘膜を保護したりする働きがあるため、ニキビ予防に適しています。
ビタミンB2は主にレバーやハツに多く含まれています。ビタミンB6は、肉や魚、ニンニクなどに多く含まれています。日頃の食事で摂りにくい場合はドラッグストアで買えるビタミンB2B6両方含まれている錠剤が便利です。種類も多く、比較的安価で買うことができます。
その他にもビタミンB1には糖質をエネルギーに代謝を抑え、エネルギー代謝を活発にします。糖質が適切に代謝されると皮脂の過剰分泌を抑え、ニキビの予防に繋がります。ビタミンB1は豚肉や赤み肉、全粒穀物、ナッツ類、大豆、カリフラワーやほうれん草に多く含まれているので、食事から摂取しやすい成分です。
ニキビにオススメの治療法は?
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・ハイドラフェイシャル
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・プラズマ
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・ハーブピーリング
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・内服薬
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・点滴
これらの治療法について1つずつ詳しくご説明したいところですが、長くなるため今後の投稿を期待してください。
本記事の監修は
医学顧問 早川 宏司 先生
996年:日本形成外科学会認定専門医
1997年:大牟田市立病院形成外科部長
1999年:大阪白壁美容外科形成外科部長
2001年:矢永クリニック勤務
2003年:形成外科 白山クリニック開院 院長
日本形成外科、美容外科認定専門医
日本乳房オンコプラスティック学会認定医
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