ブログ

永久脱毛とは?本当に永久に生えてこないの?

「永久脱毛」という言葉は美容サロンなどでは使えず、医師が施術を行うクリニックでのみ許された言葉と脱毛手段となります。永久脱毛を行うと、一生毛が生えてこないと思われがちですが、皆さまはどのようなイメージをお持ちでしょうか?今日は「永久脱毛」について解説してみたいと思います。

永久脱毛の定義

実は日本では永久脱毛について明確な定義がありません。明確な定義がないにも関わらず「永久脱毛」という言葉は医療機関以外で使えないことになっています。それは使われる脱毛の手法である「ニードル脱毛」か「レーザー脱毛」が医療機関のみだからです。

アメリカでは、FDA(アメリカ食品医薬品局) により、『一定の脱毛施術を行った後に再発毛する本数が、長期間において減少し、その状態が長期間に渡って維持されること』とされています。 また、AEA(米国電気脱毛協会)によると『最終脱毛をしてから1ヶ月後の毛の再生率が20%以下であれば永久脱毛と認める。』と明確に定義されています。

日本では明確な定義はないものの、前述したアメリカの定義を元にしており、一般的には数回通ったのち、長期に渡り毛が生えてこない状態、自己処理を必要としない状態を永久脱毛と呼んでいます。

つまり「永久脱毛=一生毛が生えない」ではないということです。

永久脱毛する手法は?

先ほども少し触れましたが、永久脱毛は医療機関でしか行えません。なぜ医療機関で行う脱毛が「永久脱毛」なのかというと、美容サロンや家庭用の脱毛機と違い、機械の脱毛の手法や機械の違いで、毛が生える仕組みをつくる「毛根組織」を破壊し、二度と壊れた組織から生えてこないようにできるからです。どのような手法があるのかご紹介します。

●ニードル(針)脱毛法

古くから使われていた手法ですが、現在扱っているところはあまり多くありません。毛にそって1本ずつ毛穴に針を差し込み確実に毛根を焼いていく脱毛法です。1本ずつ焼いていくので確実に永久脱毛できますが、時間がかかることや、痛みが多いこと、費用がかかるなどデメリットがあり、最近では次にあげるレーザー脱毛が主流になってきました。ただし、ニードル脱毛にも、レーザーがメラニン色素に反応して黒い毛しか脱毛できないというデメリットに対して、白髪や産毛なども脱毛できるメリットもあり、脱毛の仕上げや、色の薄い顔の産毛で利用している人もいます。

●レーザー脱毛

レーザーによる脱毛も医療機関でしか行えない施術です。レーザー脱毛の中にも「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類があり、その違いはレーザーを照射する出力とターゲットです。熱破壊式は高い出力を毛母細胞と毛乳頭に照射して破壊するのに対し、蓄熱式は低い出力をバジル領域にじわじわと熱を加えて破壊します。

様々な会社が様々な機能のレーザーを作っており、扱っているレーザーと脱毛したい部位についてよく調べてから医療機関を選ぶことが肝心です。機械についての詳しいことはまた別の機会にご説明したいと思います。

なぜ永久脱毛してもまた毛が生えてくるのか?

永久脱毛は一般的に部位にもよりますが、5~8回(1~1年半)で終了すると言われています。終了してからはほとんどムダ毛の自己処理が不要になり、快適な生活を送ることができます。しかしながらアメリカの定義でも「最終脱毛をしてから1ヶ月後の毛の再生率が20%以下であれば永久脱毛と認める」というように、20%近くは生えてくる可能性があるということです。それは毛周期に関係しています。以前このブログで毛周期に関して書いたことがありますが、毛には「成長期」「退行期」「休止期」の3つのサイクルがあります。レーザーでアプローチできるのはメラニン色素だけなので、退行期や休止期の毛根やバジル領域にレーザーを当てることができません。しかも1本1本違うサイクルを持っているため、何回通っても、全ての脱毛で、毎回休止期に当たってしまった毛根からは再び成長期に入り伸びてくる可能性があるのです。

また、ホルモンバランスや妊娠によって毛が生えてくる場合もあります。

また毛が生えてしまったらどうする?

ほんの少量で気にならない程度なら、たまにシェービングを行うという手もあります。数本だけで気になるというのであれば、ニードル脱毛で完全に脱毛してまうのも一考です。いずれにせよ、永久脱毛しても10年後には多くの人が少し気になるかな?というくらい生えてくるのが実情です。毎日シェービングすると肌を痛めがちなので、もう一度脱毛を考えてもよいでしょう。

反対に、永久脱毛してしまうとほとんど生えなくなってしまうので、ヒゲやVIOなど後々後悔しないかどうかよく考えてから永久脱毛に踏み切った方が賢明です。

 

 

関連記事

ページトップへ